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浄土を求める宗門の一番大切な仏道行為は、「ナムアミダブツ」というお念仏の音を口から声に出して称える「口称念仏」です。宗祖法然上人は、念仏者の生活の規範として、口称念仏するために必要な行為は促進し、逆に妨げとなる行為は抑制しなさいと言われます。そして時々には、非日常的な環境に身を置き、集中的に口称念仏を行じる「別時」をし なさいとも勧めて下さいます。
先般、「為先会」(40歳前後の僧俗で構成する会)が、七日間の別時会を近隣の寺院で開廷したので参加しました。その別時会では、集中的な口称念仏の妨げとなる行為として「日常会話」「木魚の使用」≪先導の木魚のみ可≫「社会との係わり」を禁止しており、許された発声は「ナムアミダブツ」のみでありました。まさしく非日常的な環境での別時会で、最初は少し戸惑いましたが、そのうち気持ちの良い環境となりました。口称念仏は、時に副交感神経に働きかけて心身をリラックスさせ、時に交感神経に働きかけて神経を覚醒させると言われます。つまり両者が安定するということは、自律神経が安定するということでもあり、生活に安心と活力が生まれるということです。「ナムアミダブツ」と言う仏さまからの呼び声を、自が発し、そして自らが聞く。この行為が、人生のアクセルとブレーキとなって、私共の日々をより良いものとして下さいます。 |
| 南無阿弥陀仏 (住職) |
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