平成18年に開催いたしました「授戒相伝」は、信仰の「水」にあたるものでした。
この度10年ぶりに開催します「五重相伝」は、その水を受ける「器」にあたるものとなります。
五重相伝はお念仏信仰の要となる行です。勧戒(法話)は、授戒相伝で勤めさせていただいた師父・瑞教閑院です。今回も仏様のおつかいとして最後(蓮華寺で)の勧戒との思いで勤めさせていただきます。
戦後、経済は発展し豊かな国となりましたが、その反面唯物的な考えが強くなり、真の幸せとは何かを見出せないようになってきたように感じます。今こそ心の器に水を注ぎ、共に真の幸せに目覚めてまいりましょう。
「今度また」の「こんど」が迎えられるかどうかはお互いに分かりません。老いも若きも一期一会と思いとっていただき、共に心の洗濯をいたしましょう。
と き 平成22年4月21日(水)〜25日(日)
午前8時30分〜午後5時まで
勧 誡 当山閑院 鶴山瑞教師
教授師 山口県・長命寺 川端勝教上人
費 用 4万円【40才以下は3万円】
入行申込(参加申込)は4月10日までですが、準備の都合もありますので、早期にお申し込みいただけると幸いです。
五重相伝中のご回向(贈五重)も随時受け付けています。亡き人に五重相伝で功徳を振り向けるためのものです。参加できない皆さんもお申し込み下さい。
五重相伝への参加が3回目の方には、篤信者としての戒名を授与いたします。
その際、法要経費を援助下さるという意味で、別途五万円(発起)または十万年(大発起)のご協力をお願いします。
4回目以上の方も、おさらいの意味でご参加下さい。
住 職
Q 五重相伝、聞きなれないお勤めのようですが、どんな法要ですか?
 蓮花寺では、恒例法要のお説教の時間に、お念仏のおみのりをお伝えしておりますが、わずかな時間では系統だてたお話はできません。浄土宗念仏の全てを受けとっていただくためには、それなりの時間と一人一人の修養が必要です。五重相伝は、お念仏を縁付けて下さいました。阿弥陀さま、宗祖法然上人さまのおみのりを十分に受け取っていただくための法要です。
Q 「五重」とは、どんな意味があるのですか?
 どのような高層ビルでも、基礎から順次築き上げていくもので、中が先、上が先ということはありません。まして中抜きなどがあっては絶対に建ちません。同じように「五重」とは、お念仏の要所を建物のように五層に分け、基礎(初重)から分かり易く説き進め、五層目(第五重)で浄土宗念仏の真髄をお伝えするものです。よって、五重相伝入行にあたって一番大事なことは、五日間欠席なく勤めていただくことです。その為にも早くから予定を入れて万全を期して臨んでもらいたいと念じています。
Q 南無阿弥陀仏とお称えするだけのことに、なぜ五日間もかけなければなりませんか?
 「素直な心で仏にすがりナムアミダブツと念仏する」−お念仏の信仰は、これが全てです。外に何もありません。これぐらいのことなら子供でもわかります。しかしその「わかる」が問題なのです。一言で「わかる」と言っても、「頭でわかる」「経験してわかる」「心からわかる」といろいろです。お念仏の教えを自らの血肉となるように「わかる」ためには、どうしてもこれだけの時間が最低限必要となります。だから、入行中は、法話の外に、お勤めあり、礼拝あり、儀式作法ありで、全身を使って念仏を心身に塗りこめていくようなことをします。仏さまよりいただいたこの人生、「よかったな」と素直に感じられますよう、共に五重相伝にて行じましょう。